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後藤 拓也 Takuya GOTO
1987年生まれ 宮崎県在住
後藤が立体的な家の創作を始めたのは2013年頃からである。以前から家の図面に興味があり、後藤の家族が家をリフォームした時に、内装や外装、水回りの工程を見たことが立体作品を作るきっかけになったそうだ。
創作時間は通っている施設の昼休み、1日にわずか10分である。毎日地道な創作を積み重ね、約1年で1つの作品を完成させる。
家のモチーフは建築物のチラシや雑誌などを参考にするが、何かを見ながら作品を作ることはない。形を記憶しているのか、頭の中にあるイメージから形を作り上げていくそうだ。
最初に家の間取りを決めて、土台となるダンボールに図面を書く。図面の上に、色画用紙で家の基礎となる部分や柱、梁を組み立て、数センチ角に切った色画用紙で壁や屋根を覆っていく。基礎や柱、梁など、作品を作る過程で最終的には見えなくなる部分も、実際に家が建つ工程と同じように作るそうだ。細やかな作業には、後藤の家づくりへのこだわりが溢れている。
紙の固定には全てホチキスを使用している。家の外観にびっしりととめられたホチキスの跡や、やわらかな歪みのある形が印象的だ。壁や屋根の一部を貼らずに完成させることもあり、家の中を覗くことができる作品もユニークである。
撮影/高石 巧