アール・ブリュット

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勝部 翔太 Shota KATSUBE
1991年生まれ 島根県在住

 高さ3㎝程の大きさで、精巧に作られた小さな戦士たち。
素材は、お菓子やパンなどの袋を閉じる際などに使うビニールタイ。これまでに自宅で何百という戦士をつくってきた。ビニールタイという素材を徹底して活かしており、探求心と創意工夫に富んでいる。全体的な色合い、顔や足、膝、手などの部分的な配色にもこだわり、小さなハサミやニッパーを使って制作される。数㎜の幅しかないビニールタイを細かく切り、形を変えることで、武器の形状や戦士がまとう衣装に1体ずつ微妙に異なるバラエティを生み出しているのである。
 極小のサイズ感も、勝部にとっては一番制作しやすい大きさだからだそうだ。小学校の頃、アニメにでてくる戦士が好きだった勝部。戦士のおもちゃが欲しかったが、小遣いだけでは十分に買えなかったため、自分でつくろうと制作が始まった。
 いろいろなビニールタイを試した結果、100円ショップで売っているものが一番つくりやすかったということで、以来それを愛用している。人形の構造や緻密さによっても異なるが、1体あたり1時間程度かけて制作される。
作品は、2013年にウエルカムコレクション(イギリス)で開催された「SOUZOU-Outsider Art From Japan展」への出展後に50点が収蔵され、常設展示されている。

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